お客様各位
【7月4日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=144円64銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ: 34418.47(+10.87)
※ 銅LMEセツルメント($/t)
①午前売 : 8355.0(+145)
②午後売 : 8346.5
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅: 3.779(+0.038)
④金: 1921.7(+0.6)
※WTI原油先物($/bbl)
⑤原油: 69.79(-0.85)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1260円
②ロンドン午後:1260円
③N.Y. : 1250円
※ニューヨーク為替引値(円)
144.66-144.7(0.34円安-0.35円安)
【7月3日:昨日の状況】
※国内銅建値1260円 (6月28日より-20円)
《加工賃》
※度々このコラムで書かせていただいて
いる雑線くず(cable scrap:ICW)の歩
留まりの話です。
たまたま昨日は、複数のお客様と同じ雑
線の歩留まりの話になりました。
※被覆線くずは、銅と被覆材で出来てい
るので、価格を計算するときは、「銅価
格 X 銅歩留まり(%)△加工賃」と表せま
す。
※分かりやすく銅を1,000円、歩留まり
を40%、加工賃を50円とすれば、
1,000 X 40% △50 =350円 となり、雑
線くずの価格は350円/kgと表せます。
※この加工賃とは、ナゲット処理加工す
る際の人件費電気代・設備の減価償却・
ゴミの処理費用など諸々の諸経費と、利
益の合計のことです。
※雑線くずを、この計算に基づかないで
買ったり・売ったりすることは出来ませ
ん。
①銅価格を間違えたり②歩留まりを間違
えて、仮に高い価格で仕入先から荷物を
買ってしまえば、それより高く売ること
もできなければ(a)、自社で加工しても利
益は出ません(b)。
※③加工賃も同様で、本来、計算すべき
加工賃を削ってしまえば、やはり利益を
出せません。
※では、市中の業者は、皆同じようにこ
の計算に沿った価格で雑線くずを売買し
ているでしょうか? 加工賃にfocusした
場合、きちんと加工賃を取れているでし
ょうか?
答えは否です。
※上述、350円が妥当な雑線くず、加工
賃を50円見て仕入先に価格を提示した
ら、まず荷物を買うことはできません。
(10kg20kgの小口は別です。ある程度
の数量=トン単位を前提)
※加工賃を40円で見ても買えない、恐
らく市中は30円から下手すると25円と
いう熾烈な競争がなされています。
※つまり採算を度外視した競争が行わ
れているのです。
おまけ:
昨日、当コラムに度々登場する御意見
番より「雑ナゲット加工で、お前の会
社は加工賃をどれくらい見るか(=採
算を取るか)?」と、電話で質問を受
けました。
「御社から荷物を買わせて頂くときは、
加工賃30円でも25円でも買えないです
よ(=それくらい、雑線価格が高いで
すよ)」と申し上げました。
御意見番曰く「藪蛇(やぶへび)だった」
と・・・。 (笑)
※雑線(ヤード持込):【7月3日現在】
【1】ワイヤーハーネス:410円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):390円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):320円前後
【4】雑線B :220-250円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上